桜の園のティータイム

映画に行って来ました。

想像以上の、すごい衝撃を受けて、しばらく言葉が出て来ませんでした。

でも、パンフを隅から隅まで読んで行くうちに、

あーっ、やっぱりここだ！というシーンがありました。

思い出すだけで、熱いものが込み上げて泣きそうになるシーン。



唯たち放課後ティータイムは、ロンドンでは行き当たりばったりながらも、知らない場所で２度もライブ演奏を無事に？やり遂げます。

その原動力として欠かせないのは、やはり唯の怖いもの知らずのクソ度胸であると言えるでしょう。

ところがこの唯が、卒業の日にあずにゃんのために用意した贈る歌を歌う直前になると、本当に緊張して何もできないぐらい苦しい心情を、仲間たちに打ち明けます。

澪、ムギも、口々に同じような苦しさを訴えますが、律はやっぱり部長ですから、皆のために激励します。

この二つの場面の違いが実に見事な対比となっています。

あずにゃんのために歌うことは、とくに唯にとって、他のどんな知らない場所や有名な舞台で歌うことよりも緊張するのです。

このことは、唯にとって、どれだけあずにゃんが特別な、いとおしい存在であるかを物語っています。

自分が今できるすべてをかけて、大切な人に贈り物をするということ。

それは、若い彼女らが、おそらく初めて体験する、本当に人を愛することの重み。

まさに「天使にふれた」出来事、それは先輩４人組のヒミツとして大事に守られていくのかもしれません。