うさぎさんはサイテーです <2>
<1>からつづく
?

かめ 「…って、どんだけアイス食べてるんですか!!
何があっても助けませんって言いましたよね?!
自業自得ですよ!?もうつきあいきれません!!
私、一人で行きますから!」
(不機嫌に)
本当にもう、これにこりて生活をあらためれば
いいんです。ダメです、ここで助けたら…
甘やかしたらうさぎさんのためにならないんです
から…
(つらそうに)ふり向いたら…ダメです…
?

かめ ふり向くと、うさぎさんは笑って手をふって
いました。
うさぎ (小さい声だけど明るく)「私がいなくても、
気をつけるんだよ?」
――(間)――
かめ (小さくため息のように)「…バカ…!」
(あきれたように)「人に頼むこともできない
んですか!?」
?

かめ 私はうさぎさんに荷物を背負わせ、そのうさぎさん
を背負いました。
うさぎ (申し訳なさそうに)「ごめんね…かめさん…
また迷惑かけて…」
かめ (怒りをあらわにして)「サイテーです!
うさぎさんなんて、だい、だい、大っきらい
です!!」
?

かめ もう体力も気力も限界でした。
一歩進むごとにうさぎさんが重くのしかかって
来るように感じました。
まわりがうす暗くなって来ると、心も闇の中に
沈んだみたいに、何も感じられなくなりました。
どのくらい闇の中を進んだことでしょう…
?

かめ ふと気がつくと、私は山の頂上にいて、東の国を
はるかに見下ろしていました。
肩の荷がすっかり軽くなっています。うさぎさん
の姿がどこにも見えません。
うさぎさん、どこ?どこに行ったの?私が言うと
声だけが返って来ます。
うさぎ (静かに)「かめさん、今までありがとう…
いっぱい迷惑かけてごめんね…もう、しんどい
思いはさせないから…」
かめ 私は怖くなって叫びました。
?

かめ 「ちょ…うさぎさん何言ってるの?!
一緒に音楽祭に行くんでしょう?
こんなのイヤです!キライなんて言って
ごめんなさいです!戻って来て!
一人にしないで!!」
うさぎ (明るく元気に)
「私はここだよ!かめさん」
?

かめ 目を覚ますと、あったかい白い毛の上に
寝ていました。大きくなったうさぎさんが、
私を乗せてすごい速さで山道をかけおりて
行きます。
うさぎ 「さっき食べたアイスに不思議な力があって、
体が大きくなったんだ。だからさっきは
重かったでしょ?ごめんなさい」
かめ (小声で)「こんなに心配かけて…やっぱり
うさぎさんは、サイテーです」
うさぎさんがいてくれたことにホッとして、
私はまた眠りの中に落ちて行きました。
?

かめ 再び気がついた時には、私とうさぎさんは
東の国にいました。
うさぎ 「かめさん、ありがとうね」
かめ うさぎさんはもう元の大きさに戻って、
何事も無かったかのような顔をしています。
私がうさぎさんを背負っていたのか、うさぎ
さんが私を背負っていたのか、どれが夢だった
のか、今はもうわかりません。
ちょうどキャンドルに灯がともり、音楽祭が
始まろうとしていました。
おしまい
・・・という感じで、元の「うさぎとかめ」からだいぶアレンジしてしまいましたが、
豊小の階段のうさぎとかめの配置とか意識しつつ書きました。
(坂道を登るかめ、寝ているうさぎ、頂上でひとりぼっちのかめ等)
最後の場面は昨年末のライトアップのイメージですww
豊郷にあんまり縁のないものも混ざっちゃってるかもしれませんが、
あの時にあの場にいた者としては、あれが「豊郷」のイメージなので(笑)
ご容赦ください。
って言うか妖怪大行進ですなww
今年は水木しげるYEARらしいのでぴったり?!(強引なこじつけ)
この作品は一応、一般に子どもでも楽しめるお話として書いてみました。
でもやはり、けいおんファン、とよさとファンが見たらニヤニヤしてしまうものを目指したつもりです。
楽しんでいただけたら幸いです。
?

かめ 「…って、どんだけアイス食べてるんですか!!
何があっても助けませんって言いましたよね?!
自業自得ですよ!?もうつきあいきれません!!
私、一人で行きますから!」
(不機嫌に)
本当にもう、これにこりて生活をあらためれば
いいんです。ダメです、ここで助けたら…
甘やかしたらうさぎさんのためにならないんです
から…
(つらそうに)ふり向いたら…ダメです…
?

かめ ふり向くと、うさぎさんは笑って手をふって
いました。
うさぎ (小さい声だけど明るく)「私がいなくても、
気をつけるんだよ?」
――(間)――
かめ (小さくため息のように)「…バカ…!」
(あきれたように)「人に頼むこともできない
んですか!?」
?

かめ 私はうさぎさんに荷物を背負わせ、そのうさぎさん
を背負いました。
うさぎ (申し訳なさそうに)「ごめんね…かめさん…
また迷惑かけて…」
かめ (怒りをあらわにして)「サイテーです!
うさぎさんなんて、だい、だい、大っきらい
です!!」
?

かめ もう体力も気力も限界でした。
一歩進むごとにうさぎさんが重くのしかかって
来るように感じました。
まわりがうす暗くなって来ると、心も闇の中に
沈んだみたいに、何も感じられなくなりました。
どのくらい闇の中を進んだことでしょう…
?

かめ ふと気がつくと、私は山の頂上にいて、東の国を
はるかに見下ろしていました。
肩の荷がすっかり軽くなっています。うさぎさん
の姿がどこにも見えません。
うさぎさん、どこ?どこに行ったの?私が言うと
声だけが返って来ます。
うさぎ (静かに)「かめさん、今までありがとう…
いっぱい迷惑かけてごめんね…もう、しんどい
思いはさせないから…」
かめ 私は怖くなって叫びました。
?

かめ 「ちょ…うさぎさん何言ってるの?!
一緒に音楽祭に行くんでしょう?
こんなのイヤです!キライなんて言って
ごめんなさいです!戻って来て!
一人にしないで!!」
うさぎ (明るく元気に)
「私はここだよ!かめさん」
?

かめ 目を覚ますと、あったかい白い毛の上に
寝ていました。大きくなったうさぎさんが、
私を乗せてすごい速さで山道をかけおりて
行きます。
うさぎ 「さっき食べたアイスに不思議な力があって、
体が大きくなったんだ。だからさっきは
重かったでしょ?ごめんなさい」
かめ (小声で)「こんなに心配かけて…やっぱり
うさぎさんは、サイテーです」
うさぎさんがいてくれたことにホッとして、
私はまた眠りの中に落ちて行きました。
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かめ 再び気がついた時には、私とうさぎさんは
東の国にいました。
うさぎ 「かめさん、ありがとうね」
かめ うさぎさんはもう元の大きさに戻って、
何事も無かったかのような顔をしています。
私がうさぎさんを背負っていたのか、うさぎ
さんが私を背負っていたのか、どれが夢だった
のか、今はもうわかりません。
ちょうどキャンドルに灯がともり、音楽祭が
始まろうとしていました。
おしまい
・・・という感じで、元の「うさぎとかめ」からだいぶアレンジしてしまいましたが、
豊小の階段のうさぎとかめの配置とか意識しつつ書きました。
(坂道を登るかめ、寝ているうさぎ、頂上でひとりぼっちのかめ等)
最後の場面は昨年末のライトアップのイメージですww
豊郷にあんまり縁のないものも混ざっちゃってるかもしれませんが、
あの時にあの場にいた者としては、あれが「豊郷」のイメージなので(笑)
ご容赦ください。
って言うか妖怪大行進ですなww
今年は水木しげるYEARらしいのでぴったり?!(強引なこじつけ)
この作品は一応、一般に子どもでも楽しめるお話として書いてみました。
でもやはり、けいおんファン、とよさとファンが見たらニヤニヤしてしまうものを目指したつもりです。
楽しんでいただけたら幸いです。
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